もし、のぼりが必要となった場合、どのようなデザインがいちばん視覚に訴えられるでしょうか。
実際にのぼりを作ることになった場合のデザインのコツについて考えていきましょう。
のぼりのいちばんの目的は「目を引くデザインで集客・販促効果を上げる」ことですから、目立つ色がどうしても必要となります。
色とは「明度(色の明るさ)」「彩度(色の鮮やかさ)」「色相(色そのもの)」の3つの要素から成り、その組み合わせを考えましょう。
たとえば、赤が目立つといっても、文字が補色であるオレンジ色だと全く文字が目立ちません。
逆に明暗の差がある黄色や白の文字だと読みやすく、目に飛び込んできやすいです。
逆に、シンプルな配色とデザインが好まれるのぼりも存在します。
シンプルな配色とは薄い色、寒色を使用し色の数も少なく抑えたものになります。
清潔さやごちゃごちゃしていないのが好ましい場にふさわしいでしょう。
たとえば調剤薬局はもちろん商売ですので集客も大事ですが、患者さんに対し「お大事に」といった気持ちが表れるようなシンプルかつ安心感を与えるようなデザインがよいでしょう。
「安らぎ」「穏やか」といったイメージの緑色ののぼりが多いのはこのためです。
ドラッグストアはどうでしょうか。
スーパーのように店頭にさまざまな商品やカラフルなポップがすでに並んでいます。
ここに派手な彩色ののぼりを立てても埋もれてしまいます。
このような場合は、逆にシンプルな配色ののぼりを置いたほうが、かえって目立つのです。
店との兼ね合いを考えながらデザインを考えることが重要です。